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報告者

福岡3期生

作本 由紀恵
〜 読み聞かせについて 〜
第2編
2008年7月5日(土) 福岡朝日ビル
主催:NPO法人「絵本で子育て」センター  共催:ほるぷフォーラム社
協賛:岩崎書店・偕成社・金の星社・こぐま社・鈴木出版・童心社・ほるぷ出版・理論社
特別協賛:ラボ教育センター

 7 月 5 日、第 5 期「絵本講師・養成講座」福岡会場の第2編が開催されました。

 今回も、遠方では、島根県〜鹿児島県と各県から受講生が集まりました。皆、学ぶ姿勢を持ち、講座中は、熱心に目を輝かせ、絵本の読み語りが始まると笑みがこぼれ、和やかな一面もみられました。

 午前中は、批評家・エッセイスト「絵本で子育て」センター叢書第1弾「たましいをゆさぶる絵本の世界」の著者である飫肥糺氏の「絵本で育つ親と子のコミュニケーション」の講演でした。

 大人が絵本を読む。どんどん読む・・・。気持ちがよくなり、気づきがある。人間の生き方、人とのかかわり方、本当の豊かな大人の姿、限りある命を精一杯生きること。「なつのいなかのおとのほん」(マーガレット・ワイズ・ブラウン、江国香織、ほるぷ出版)では、いつの間にか人工音に馴染んでしまい、自然のライブ感を思い出すことで、自分を取り戻せること。子どもにとっては、素朴な夢、期待をたぎらせてくれるものが、絵本であること。

 大人も子どものように、はしゃぐ瞬間を持つことが大事と話されたように、親子で絵本を読むこと。心で感じる時間を持つ大切さを感じました。

 午後は、絵本作家・とよたかずひこ氏による「でんしゃにのって ももんちゃんがやってくる−自作を語る−」の講演でした。

 紙芝居に始まり、「でんしゃにのって」(アリス館)のきっかけとなった氏の祖母の駅弁売りと駅名のおもしろい話。バルボンさんシリーズの裏ストーリー・主人公の背景。自立した赤ちゃん ( 笑 ) =ももんちゃんのシリーズでは、中2生の感想文を紹介され、子どもの発想のおもしろさ。を語られながら、たくさんの絵本を読んでいただきました。

 大人が子どもにエネルギーを与えていく。生命力を後押しする。と、お話されたように、作品の余韻となる表紙〜カバー〜裏表紙の細部にまで趣向を凝らして、ご自身も楽しみながら作品を作り出されている姿勢に、私達も温かいエネルギーを与えていただいた気がします。

 講演後、藤井専任講師からは、リポートの講評と質問等に対しての返答の中で、絵本は、場の中で共有でき、子どもと一体になれる。子どもに夢・希望を与えてあげる大人の役割となる。よくある質問で、「○○に向いた本?」とは、本にも、対象の方にも失礼にあたる。たくさんの絵本を読む中で、自分の好きなものを見つけ出し、好きなものを読む。との話がありました。まずは、自分が絵本に感動し、好きなものがわかるくらいに絵本を「どんどん読む・・・。」 どんどん読めるように、私たち自身が、絵本に囲まれる環境を作ることが大切に感じました。

 グループワークでは、6グループに分かれ「いないいないばあ」(松谷みよ子 / 文、瀬川康男 / 絵、童心社)の読みきかせを行いました。同じ本が、読み手で違う語りとなり、その違いを感じる機会となりました。

 今回も、新しい出会いと学び、感動もあり、日常では体験できない貴重な一日となりました。 (さくもと・ゆきえ)

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