半袖の装いから、セーターにコートの真冬の装いに変わるまで、前回の講座から2ヶ月半と間があきましたが、芦屋会場で5回目の絵本講師養成講座が開催されました。
午前中は、「絵本講座をやってみよう」ということで、森ゆり子理事長による絵本講座を保育園の保護者として体験するというものでした。
受講生が食い入るように見つめる中、『ちびゴリラのちびちび』 ( ルース・ボーンスタイン / 作 ほるぷ出版 ) の読み聞かせから始まります。氏のやわらかくあたたかい口調の読みきかせにちょっぴり緊張がゆるんだところで、絵を読むこと、絵本は読んでもらうもの…等のお話が続きます。
そのあとも数冊の絵本の読み聞かせ、様々な資料やエピソードの紹介をはさみつつ、絵本について、現在の子育て環境についてなど、盛りだくさんの内容なのに本当にあっという間に、けれど時間通りに終了しました。 ( このことについても感嘆の声が上がっていました。 )
これまで4回の講座とレポートで、絵本の魅力について、読み聞かせについて、そしてメディアなどの子育てをめぐる環境等について勉強してきましたが、これをどうまとめたらよいのか、どうやったら人に伝えることができるのか、途方に暮れる人も多かったのではないかと思います。
しかし今回、実際に講座を聴き、話し方、絵本やエピソードのとりいれ方など、ヒントをたくさんもらえたのではないのでしょうか。
午後からはすべてグループワークの時間となりました。
最後のレポートをどうするかということを軸に、絵本のこと、子育てのこと、これまでの講座の感想、そして自身の経験や、勉強してきたことなど、多岐にわたる内容をグループみんなで語り合いました。
午後の部すべてがグループワークであるにもかかわらず、時間が足りない、もっともっと語り合いたいという声も多く聞かれるほど熱く語り合い、交流も考えも深めることができました。
また、第四期ということもあるのでしょうか、養成講座修了生の絵本講座を聴きに行ったことがあるという話題が案外多くきかれました。
中にはそれがきっかけで養成講座を受講したという人もいて、絵本講師の活動の広がりを実感しました。
絵本の読み聞かせのすばらしさを伝えていくことで社会をよりよいものにするという役割を担っているのだ、ということを自覚しつつこれからも研鑽を積んでゆかねばならないと強く感じることもできました。
「お正月どころではなくなる!」という声も聞こえる最終レポートの提出をはさんで、次が最後の養成講座になります。 |