<2008年度 第1回 賛助会員交流会 (東京会場)リポート>

 残暑が続く9月14日(日)、上野駅公園口前の東京文化会館にて、2008年度第1回賛助会員交流会(東京会場)が行われました。
森ゆり子理事長、藤井勇市代表、昨年度修了したばかりの4期生6名を含む9名の絵本講師の11名が参加しました。

 午前の部は、森ゆり子理事長のごあいさつから始まりました。その中で、東京支部設立に向けての準備が始まっており、福岡でも支部が立ち上がっているので、東京でもがんばっていきましょうとお話いただきました。
それから、司会を務めていただきました、北素子さん(東京2期)より「はばたきの会」会則の説明がありました。
その後、全員の自己紹介をしました。4期生の半数は、まだ絵本講座を開いたことが無く、はじめの1歩が踏み出せずにいるということでした。先輩方は、いろいろと悩みながらも活動の場を広げていかれています。その活動の中で、絵本の読み聞かせをしている方も多く、昨今は、子どもや、親子だけではなく、お年寄りにも絵本がとても大切であることを、経験から実感しているというお話もありました。

 続いて、山口ちいさん(東京2期)が、2冊の絵本の紹介と読み聞かせをしてくださいました。
1冊目は、フランスの絵本『まってる。』(え:セルジュ・ブロック、ふらんすご:デヴィッド・カリ、にほんご:こやまくんどう、千倉書房)。絵も文もシンプルですが、とても素敵な絵本です。この絵本を日本で出版された千倉真理さんと、山口さんとの交流のきっかけとなった楽しいエピソードもお話してくださいました。
2冊目は『フーシェ』(ふくだひでお著、新風社)。絵がモノクロで、静かな絵本ですが、「君はひとりではないんだよ」という温かいメッセージを感じられる絵本です。

 和やかに談笑をしながらの昼食をとった後、午後の部が始まりました。
藤井代表より事務局からの連絡事項、特別企画「俊作先生のアトリエを訪ねて」などの活動報告、絵本講座を開くにあたっての「絵本で子育て」センターの主旨などのお話がありました。その後の質疑応答の中で、今の時代のお母さんの子どもに対する考え方についてなど、活発な意見交換が行われました。
世代により、母親の考え方、育児が違ってくるのは当たり前であり、その中で、母親や子どもを育てていく立場にある大人に、我々絵本講師がいかに寄り添っていかれるか、そして、子どもと親の心の通う関係作りを、絵本を通して、いかにお手伝いをしていけるのかが、絵本講師の役割であるということを再認識することができました。
続いて、藤井代表の絵本講座のレジュメをもとに、絵本講座で押さえるべき課題を改めて勉強しました。

 人数は少なかったのですが、それゆえに、全員が、意見を述べることができ、とても濃い時間を過ごすことができました。まだまだ、絵本講師や絵本講座開催が少ない東京会場ですが、支部設立後は、地道に点々と行われている活動の場が広がっていき、やがて線となり、その線が円となっていくことと思います。  そして、その円がひとりでも多くのお母さんと子どもの心をつなぐ輪となるように、私もはじめの1歩を踏み出す勇気を出そうと思います。

(松田 美香/まつだ・みか)



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