おすすめ絵本

「絵本フォーラム」第97号(2014.11.10)








みずくみに
『みずくみに』 
飯野和好/絵と文 
小峰書店

 ちよちゃんは、畑仕事をしている家族に「沢の水汲んでくるね」と言うと、竹の水筒を持って子犬のくろと一緒に山をかけのぼります。めじろがいる山の中でおいしい空気をいっぱい吸い込んで、ちよちゃんもくろもたっぷり水を飲み、水筒にも水をくんで家族の元へ。生命の宿る山のすがすがしさ、その自然を享受して生きる家族の仲睦まじい様子がアップを多用した画面から伝わってきます。(税込価格1512円)

 

ワークマンステンシル
『ワークマンステンシル』 
三浦太郎/作・絵 
こぐま社

 3〜4種類の頭、腕と手、胴、足の型を使って荷物を手で持って運んだり、背負ったり、自転車で運んだり、地面に穴を掘ったり、乗物を運転したり、掃除をしたりするなど、多様な人間の動きを表現した本。限られた頭や手足のパーツによって、こんなにも豊かな人間の動作が表現できることに驚きます。ワークブックとステンシル・テンプレートが付いていて自分で描いてみることができます。(税込価格2484円)








 

オオサンショウウオ
『オオサンショウウオ』
福田幸広/写真
ゆうきえつこ/文
そうえん社

  写真家の福田さんが、6年かけて鳥取県で撮影したオスのオオサンショウウオの写真絵本。オスのオオサンショウウオは、長い距離を移動して巣を見つけ、メスを招き入れ、メスが産んだ卵が孵って子どもたちが独り立ちできるまで巣を守り続けます。産卵から子育ての様子が撮影されたのは世界で初めてという写真には、美しい自然に囲まれた川の中で息づくオオサンショウウオの美しさが表現されています。(税込価格1512円)


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