おすすめ絵本

「絵本フォーラム」第53号(2007.07.10)








『まちのコウモリ』
( 中川雄三 / 写真・文 ポプラ社 )

  日本の街中でよく見かけるアブラコウモリについての写真絵本。夜に町を飛ぶ様子、体の大きさと構造、学校や橋など住んでいる所、虫を食べたり水を飲んだりする様子と排泄物、赤ちゃんの授乳や冬眠の様子、敵などが写真と文で説明されている。裏表紙には日本に生息するコウモリの写真もあり、コウモリが身近に感じられる。 / 定価 1260 円(税込)


『ふしぎのたね』
( ケビン・ヘンクス / 文 アニタ・ローベル / 絵 
伊藤比呂美 / 訳 福音館書店 )

  お日様がぎらぎら照っている砂漠の中、母親が植えた種はひからびそうになり、こうさぎは小川を渡って迷子になり、子どもは退屈していた。そこへ大雨が降って、種と子どもはいきいきしたが、こうさぎは川が増水して帰れない。子どもは川に橋をかけ、花を母親の元に持ち帰った。ローベルの力強い絵が自然の魅力と家族の絆をいきいきと描いている。
/ 定価 1260 円(税込)









『ローザ』
( ニッキ・ジョヴァンニ / 文 ブライアン・コリアー / 絵 さくまゆみこ / 訳 光村教育図書 )

1955 年 12 月、アラバマ州モンゴメリーで起こったローザ・パークスのバスボイコット事件をわかりやすい文章とコラージュ絵で伝えたノンフィクション絵本。ローザはデパートでの仕事の帰り、バスに乗って白人に席を譲ることを拒否したため、逮捕された。そこで、その州の黒人たちはローザを支持するために、1年以上バスに乗らずに歩き続けた。 / 定価 1785 円(税込)


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