★今、私にできること★
毎日放送アナウンサー・関岡 香さん


 創刊4周年おめでとうございます。我が家も日課で寝る前の読み聞かせをしてきました。毎回、五感をフルに使って、笑い、驚き、涙する娘たち。その感性に驚かされ、喜び、私も忘れていた感性を思い出して心に栄養をいただいているひとりです。同じ思いが綴られている『私の絵本体験記』は、母親として興味深く読ませていただいています。
 ここ数年、私は、様々な少年犯罪などを報道する度に心痛めています。親子が心で向かい合わず、冷めた関係であるように思われてなりません。私に出来ることは、親子が共に親しみ、心からふれあえる感動の空間を提供することと考え、絵本の力を信じ、朗読するイベントやラジオ番組で、読み手、プロデューサーとして、さらに、ボランティアとして朗読活動を続けています。
 子どもが豊かな心で逞しく生きるための環境作りに力をいれられている貴社の願いがさらに広がることを、同じ思いで活動しているものとして期待してやみません。
★絵本づくりへの思いを新たに★
光村教育図書編集部・鈴木 真紀さん


 『絵本フォーラム』創刊4周年を迎えられましたこと、心よりお祝い申し上げます。
 私も読者の一人として『絵本フォーラム』が届くのを、毎回心待ちにしております。どの記事からも人の心のあたたかさが伝わってくるところが、この『絵本フォーラム』のすばらしいところだと思います。皆さん、とっておきの話しを持ち寄って、ご自身のことばで語りかけてくださいます。時にはやさしく、そして時には厳しく。そのアットホームな雰囲気が、私は大好きです。
 絵本の刊行を始めてまだ間もない弊社が心がけているのは、いつまでも読みつがれる絵本を丁寧につくるということです。
 「わたしの絵本体験記」を読むたびに、絵本が子どもに与える喜びの大きさと、絵本を通して親子のコミュニケーションがさらに深まることのすばらしさを、改めて思い知らされます。そして翻って、自身の絵本づくりへの思いを新たにしております。
 『絵本フォーラム』の益々のご発展を祈念しつつ。
★親子のドラマ★
岩崎書店 編集部・津久井 惠さん


 『絵本フォーラム』創刊4周年・第30号、おめでとうございます。充実した内容、読みやすい紙面作りをめざして、すみずみまで心くばりをなさっておられることに改めて敬意を表します。
 絵本への関心が高まっている折、絵本と子育ての情報紙としての貴紙の役割はますます重要になってきています。これからの御発展をお祈りいたします。
 数ある記事の中で、「わたしの絵本体験記」はとても参考になります。一冊の絵本を通した親子のあたたかいふれあい、子どもの成長というドラマが生きいきと伝わってくるからです。絵本の力、絵本の可能性がここにあるのだと思います。
 岩崎書店では今秋、『しゅくだい』(いもとようこ文・絵)『たぬきのおつきみ』(内田麟太郎作・山本孝絵)を出版します。この絵本から、また新しい親子のドラマが生まれることを願っています。
★絵本の力広める情報紙★
エヌ・エー・シー 取締役営業部長・吉岡 豊さん


 『絵本フォーラム』第30号発行おめでとうございます。
 ほるぷフォーラムの願いを込め、一歩づつ歩みを止めることなく継続されたことは、一重に『絵本フォーラム』に携わってこられた方々の情熱と読者の方々の支えに他ならないと存じます。
 我々エヌ・エー・シーも『ほるぷこども図書館』を通じ、日本中の親と子、お孫さんにさまざまな本に出会っていただき、すばらしい感動体験を味わっていただくことで子どもたちとふれあい、子どもたちが心を豊かに、健康で逞しく生きていってほしいと願っている一員です。
 これからも「ほるぷフォーラム」には、絵本の力を『絵本フォーラム』の紙面で紹介いただくとともに、多くの方々に良書を広め、貴社の願いを実現いただくよう更なるご活躍を期待いたしております。
★貴社の今後に期待★
岡三沢保育園園長・小桧山 吉紀さん(三沢市)


 絵本フォーラム30号発行おめでとうございます。
 活字離れが言われて久しい今日、大人に習って子どもたちも本を手にしなくなり思慮深く考える子が少なくなっているといわれています。各地で起こっている考えることをしない、できない青少年のおぞましい事件の数々、数え上げればきりがないほどたくさんあります。良識ある大人たちは心を痛めていることでしょう。  よく絵本は心の栄養だといわれますが、一番大切な幼児期の心に栄養を与えない結果、体ばかりが育ってしまい、殺伐とした心の人間になってしまうわけです。
 行動の基本は考えることです。その考える力を身につけるのが本だと思います。夢や創造性が育つ幼児期には良い絵本をたくさん与えて欲しいものです。
 次代を担う子どもが心豊かにたくましく育てる意味でもほるぷフォーラムの使命は重大です。ほるぷフォーラムの益々の発展をお祈りして筆を置きます。
★受け継がれていく絵本★
偕成社 常務取締役・井上 恭洋さん


 エリック・カールの『はらぺこあおむし』は初版1976年で、多くの子どもたちに愛され、累計240万部と児童書ではトップクラスの絵本として27年が経過しました。最近では「子どもの頃に読んだ」というお父さんやお母さんの購入が増えています。
 同じように、「子どもの頃に読んだ」という読者が、「自分の子どもに」と選んでいる絵本に『おばけのバーバパパ』『からすのパンやさん』『すてきな3にんぐみ』など今でも現役の絵本として活躍しているものがたくさんあります。私たちはこれらの絵本を“ロングセラー”と呼び、大切に育てています。
 本の寿命がますます短くなっている現在、次の世代までこれらのロングセラーを残せるよう、もっともっと普及活動を重ねてまいります。
 絵本フォーラムも50号…100号と大きく育ってください。
★今、子どもたちは幸せですか★
川崎医科大学小児科学 教授・片岡 直樹さん


 子どもたちの行動をみていると、うまくできる子、できない子、すばやい子、おそい子、はきはきしている子、無口な子ら、いろんな子どもがいます。
 子どもには教えるとか、評価するとかが、あまり先行しない方がよいのではないかと思っています。教えない、評価しない子育てがあったのです。それが絵本の「読み聞かせ」です。
 読み聞かせだけで、その内容が理解できるだろうかと大人は心配します。すぐ飽きてしまうのではないかと大人は心配します。教えたがり屋のおせっかいな大人は、自分がよい保育者と思い込んでいるのです。
 絵本に吸いつけられる子どもの目や表情を知っていますか。その子の体験を通した新鮮な驚きや発見があり、自分なりの読みがあるのです。感動を体全体で捉えているのです。
 昨年、私は「絵本フォーラム」に出会いました。「すずと、小鳥と、それからわたし、みんなちがって、みんないい」のです。
★読書と学力★
教育士・岸本 裕史さん


 本の読み聞かせは、小さな子どもの心を育み、豊かな情操を養っていく営みになるということは、一部の親にはよく知られています。ところが、高い学力を身につけている子どもは、すべてと言ってよいほど読書好きです。そのことは、案外知られていません。むろん、計算や漢字の日々の練習は、学力そのものの基本です。それらを手抜きしての本好きでは、高い学力どころか、頼りない学力のままで、屁理屈だけ達者という子になり易いです。
 一方、地道にこつこつと毎日のように家庭や塾で勉強をつづけていても、読書をあまりしない子は、落ちこぼれっ子にはなりませんが、学力の伸びはいまひとつとなります。
 毎日、読み書き計算の勉強と読書を、それぞれ学年×10分程度つづけている子は、必ず高学力児になります。
 読書習慣がなく、夕方から夜にかけて、テレビ・ビデオ・ゲーム・パソコンなどの映像ものと、日に2時間以上も付き合っている子には、高い学力どころか、確かな学力を期待することもできません。単なる夢物語です。
★かけがえのない時間★
教育画劇  営業部長・名久井 功さん


 この度は『絵本フォーラム』創刊4周年、誠におめでとうございます。読書推進・子育て支援活動への御社の日々の並々ならぬ御尽力に、絵本を出版する立場の者として感謝の意に絶えません。
 子どもたちは常に、周りの大人たちとのコミュニケーションを求めています。たくさんの言葉、たくさんのふれ合いの時間を得ることで、子どもたちは自分自身という存在を確立させ、情緒豊かな心身を形成させていくのだと思います。そして子どもたちにとって、最初に出会い、最もたくさんの時間を共に過ごす一番大きな存在の大人、それは当然、親です。
 親が読んでくれる絵本の時間。一緒に笑ったり喜んだりするふれ合いの時間。この一生に一度しかないかけがえのない大切な時間に、我々の絵本が少しでも携わることができるということは、私の何よりの喜びと誇りです。
 御社の事業の今後の更なる御活躍とご発展を、心より期待いたしております。
★本の普及活動に携わって…★
金の星社 特販部特販課 課長・久保田 道夫さん


 『絵本フォーラム』創刊4周年・30号発行おめでとうございます。  大人たちがつくり出した現代の社会環境は子どもたちが健康でたくましく生きる領域をも侵しつつあります。そんな環境下において日々「いまの家庭にこそ良書を届けたい」「子どもたちが豊かな読書体験を土台にしてよりよく成長できる環境をつくっていきたい」という目標を掲げ、活動を続けられている貴紙に心より敬意を表する次第です。
 子どもの頃に出会う本。
 それは、心にまく種だと思います。その種から、いつどんな芽が出て、どんな実をつけるのか、だれにもわかりません。育つスピードも、花の咲く時期も、みんなそれぞれにちがいます。小さな種がいつの日か、子どもたちの心の中に、しっかりと大地に根をおろす木となって息づいてほしい…。 そんな思いを胸にこれからも、子ども本の普及活動に携わっていきたいと考えております。
★太陽の子の如く★
劇団天童主宰 作家・浜島 誉志子さん


 昔話には「3数」が頻繁に登場します。「三匹のこぶた」「さんびきのやぎ」は成長の三段階を表しています。『ももたろう』に登場する犬、雉、猿の三匹は桃太郎を一人前にする者として登場し、『シンデレラ』『ながぐつをはいたねこ』の主人公も三番目の子です。
 どの物語も成長には三段階が必要だと教えてくれます。「4数」はどうでしょう。『太陽へ飛ぶ矢』では、太陽と娘との間に産まれた男の子が父なる太陽の神に息子だと認めてもらうために熾烈な試練を受けます。ライオン、へび、ハチの大群、これらは目に見える敵で対処の仕方がありますが、「4番目」の敵は稲妻です。目に見えない敵と向かい合ったとき、男の子は、耐え、受け入れ、それを自分のエネルギーにして、ついに太陽の神になりました!「4数」というのは、試練にうち勝ち新たな出発をするという意味です。絵本を広めるという事業は、目に見えないだけに大変ですが、太陽の子の如く光り輝いてください。
★物事の本質を突いていく★
甲子園学院幼稚園園長・石川 和代さん(西宮市)


 園に届いた新聞をなにげなく読んでいると、『絵本出前講座』の記事に目が止まりました。さっそく要請をしたのが、『絵本フォーラム』との出会いです。読み聞かせの大切さを保護者に伝えたいと思っていた矢先で、以来毎年絵本講座を催し、絵本フォーラムを購読しています。
 子どもの文化を、また子育てへの思いを一貫した姿勢で問い続け、子育てに迷い悩む母親達に暖かい光を注いでいる新聞が30号発行の運びとなり、スタッフの皆様の努力が実を結びましたこと、お喜び申し上げます。  毎日送られてくる印刷物の山。読みもしないで没にする程情報に溢れていますが、たかだか4頁の絵本フォーラムの記事は共感する内容に溢れていて、読み終わった後も綴じ込んで時々読み返す大切な資料となっています。
 今後とも物事の本質を突いていく姿勢を失わず発行を続けて戴きたいと願っています。
★先輩のような存在★
神戸新聞社 記者・片岡 達美さん


 「今日はどの本にする?」寝る前の数分、息子との読書が日課だった。「これがいい」と選ぶのは、もう何度も読んだ絵本。2人とも暗記しているほどだ。毎回、同じ所で笑い、同じ所で同じ質問をする。儀式のようなこの読書が終り、気がつくと気持ちよさそうな寝息をたてている。
 息子は生後10カ月から保育園に通った。仕事と家事に追われ、絵本を読んでいても、こちらの方が疲れ果てて先に眠ってしまったり、いい加減に読んで息子にしかられたことも度々あったが、寝る前のひとときは、私にとっては大切な時間だった。今思うと「母親らしいことをしている」という自己満足だったかもしれない。だが息子には自分がそうだった以上に本好きになってほしい。本を通じ、言葉の大切さ、素晴らしさを知ってほしい。こんな思いが根底にあったことは確かだ。
 これまでの『絵本フォーラム』を読み返した。非模範的母親を自認する私だが、ほんの少し自信が持てた。私にとって『絵本フォーラム』は、優しくて頼りになる先輩のような存在である。
★絵本の世界の導き手として★
こぐま社 取締役・吉井 康文さん


 絵本に関する機関紙を続けて発行するというのは、かなりのエネルギーを必要とされることだと思われます。しかもこれだけの執筆者に原稿を依頼し、紙面を埋めていくというのは並大抵のことではないと、その熱意とご努力に敬意を表します。
 今現在、巷に絵本は溢れているようで、本当に子どもたちに読んでもらいたい絵本が手に入りにくいのではないでしょうか。その中で子どもたちが何度も読んで、読んでと繰り返し持ってくるような絵本との出会いを望むのも困難な状況と言わざるを得ません。
 この『絵本フォーラム』は、そのような状況を打開し、より楽しい絵本の世界への導き手の役目を果たされていると思います。今後ますます『絵本フォーラム』の輪が広がり、どのような時代にあっても変わることのない子どもの中に潜在している普遍性と、読み継がれてきた絵本の中にある普遍性を出会わせる活動を続けられることを願ってやみません。
★わが家で欠かせない存在★
産経新聞社文化部 記者・丸橋 茂幸さん


 「おーい、寝るぞ。絵本を選びー」夜9時、布団を敷いて、私がこの言葉をかけると、6歳の娘と3歳の息子は絵本の本棚へと一直線に向かう。そして、子どもを両脇に座らせ、時には膝に乗せて、本を読み出す。すぐに子どもたちの目がイキイキし出し、スリル、恐怖、驚き、笑い、悲しみの世界に入り込む。これを365日繰り返している。
 わが家には絵本が約200冊ある。この絵本を購入する際の指針となるのが『絵本フォーラム』なのだ。書店にあふれる絵本の中でどれを選ぶか。親にとって一番の悩みだ。しかし、『絵本フォーラム』を参考にするようになってその問題も解決した。絵本の“プロ”であるスタッフや専門家が、新刊から名作までを丁寧に、愛情と説得力を持って紹介してくれるからだ。毎号毎号、素晴らしい絵本との出会いをもたらしてくれる。もう、いま、わが家では欠かせない存在なのだ。
★話題・情報を期待★
三戸町総合福祉センター ふくじゅそう 所長・米田 善衛さん(三戸町)


 絵本フォーラム創刊4周年おめでとうございます。絵本フォーラムとの出会いは、2年前、わが町で絵本の町づくり事業で絵本文庫を開設したばかりの時でした。
 絵本文庫には、小さなお子さんを持った親子が気軽に集まり、自然に絵本と親しめる場にしたいという強い思いがありました。子どもが泣いてもいい、声をあげて遊んでもいい、育児相談あり、そしてお母さんたちが交流できる場としても。こんな欲張り思いをつめ込んではみたものの、はたして今の若いお母さんたちに受け入れられるものかと不安な思いをしていました。
 そんな時に絵本フォーラムの「私の絵本体験記」を読み自信を持ちました。その他にも絵本に関わっている方々の幅広い情報がとても参考になりました。
 今後とも、タイムリーな話題・情報を期待いたします。
★子育て支援に貢献★
財)出版文化産業振興財団 事務局・岩田 昭人さん


 『絵本フォーラム』創刊30号おめでとうございます! 読書推進活動・読み聞かせ活動の推進・普及を同じ目的とする団体として、心よりお祝い申し上げます。
 2000年の「子ども読書年」以降、「子どもの読書活動の推進に関する法律」が2001年12月に成立し、読書活動の推進に施策計画を義務付ける「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」が2002年8月に閣議決定されるなど、政府・自治体も積極的に読書推進に取り組んできています。しかし、子どもたちがたくさんのすてきな絵本に出会えるような環境整備にはまだまだ時間が必要です。
 『絵本フォーラム』が今後とも絵本の力・読み聞かせの力を信じ、親子がより読書に親しむことのできるような紙面となることをご期待申し上げております。

★絵本に親しむ機会を★
すくすく園 園長・間部 義俊さん(会津若松市)


 『絵本フォーラム』創刊4周年おめでとうございます。
 毎号、楽しく読ませていただいております。中でも「わたしの絵本体験記」掲載の絵本との出会いへの感謝の声、絵本の読み聞かせの大切さや喜びの声、新たな発見に対する感激の声などに保育に携わる一人として大変嬉しく感じながら読んでおります。
 当園では、毎日の絵本の読み聞かせはもちろんのこと、子どもたちがいつでも自由に好きな絵本が見られるようにと各保育室に、絵本コーナーにあわせて絵本棚を設置しております。
 絵本を介して親子のふれあいを大切にしてほしい、絵本に親しむ機会を広げたいとの思いで、子育て支援のひとつとして地域の皆さんに絵本の貸し出しも行っております。
 絵本に親しめる環境をと情熱をそそいでおられる情報紙『絵本フォーラム』も子育て支援に大きく貢献されていると確信しております。
 今後も愛読者の輪が広がるよう応援してまいります。

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