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絵本
わたしの旅立ち
中川正文 著


定価 1,200円+税 上製本 B6判 96項
ISBN4-903607-00-3 送料(1冊200円)
中川 正文
(なかがわ・まさふみ)


1921年奈良県生まれ。龍谷大学卒。
戦前10代から創作をはじめる。
戦後復員、1946年、児童文学者協会の創立会員。

1949年、京都女子大につとめ、1986年定年退職、現在名誉教授(児童文化学)。
伊藤整や遠藤周作らと第1回アジア・アフリカ作家会議日本代表。

絵本『ごろはちだいみょうじん』など著書100冊を超える。
京都府文化賞など受賞も多い。
現在、大阪国際児童文学館名誉館長。

京都府宇治市在住。


(本文より)

大人は読み手として一冊の絵本を楽しみ、子どもたちは受け手として、大人が楽しんだのと同じ絵本に感動する。
 つまり絵本を仲立ちとして経験を共有する。一冊の絵本をとおして経験を分かちあい、更に共に「成長する」というのが、大人と子どもと絵本との基本的な関係であるといえるでしょう。

自分の本と、いつまでも一緒にくらすことができる−−それはそういう本を持つ者しか味わえないほんとうのシアワセというものです。…(中略)…
 こういう本をいくつ持つかが、大袈裟にいえば、わが家の文化度の象徴となるかもしれません。わが家のものにしたい本は必ず買う−−というのが、私の熱い願いですがたとえ成長して絵本を卒業することがあっても(本当は、そんなことが起こらない)人生は絶えず「人生最初の本」との深い思いの永い旅であることを、わたしは信じたいと思っています。

成長していくわが子とともに、単にストーリーを楽しむだけでなく、人間らしい人間となり得るということを、私たちに訴えつづける究極の絵本を心から待つ昨今です。


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